ども、ウィスキー販売情報とウィスキーレビューをお届けする、ぽよんちょおじさんです😋🥃❤️
佐治敬三と開高健の会話から生まれた、伝説のウイスキー。
なんと、山崎30年原酒(平均酒齢)を使用したエゲツないスペック。
後期にあたる響マークが配されたザ・ウイスキーは、ある意味ほぼ響30年。
ブランド編成で残念ながら終売になってしもたけど、響30年の前身となった紛れもないサントリー究極のジャパニーズブレンデッドウイスキーがここにある。
「ザ・ウイスキー 響マーク」
よっしゃ、いつものごとく徹底的にレビューしていくでぇ〜😋🥃❤️
品名:ザ・ウイスキー(響マーク)
生産期間:1991年〜2006年
生産地域:日本
蒸留所名:山崎蒸溜所、白州蒸溜所、サントリー大阪工場
タイプ:ブレンデッドウイスキー(構成原酒は全て国内蒸留原酒のジャパニーズウイスキー)
熟成年数:-(平均酒齢30年の山崎モルトを贅沢に使用)
度数:43%
容量:750ml
終売時期:2006年
シリーズの終売時期:2006年(サントリーウイスキーのブランド編成により完全終売を迎える)
評価:★★★★★★★★★☆(9.5)
【ザ・ウイスキー 響マーク】の秘話
実は、ザ・ウイスキーには幻の4代目がある。
それが・・・なんと、「響30年」😋🥃❤️
っちゅうのも、ザ・ウイスキーと同じボトル、同じキャップに詰められた幻の響30年があるんや。
いまから10年ほど前の2014年頃、免税店限定で「サントリースペシャルボトル有田焼 響30年」として超限定発売。
その時の名前が、「響30年スペシャルボトルコレクション 命水陽刻文紫紺釉砧形瓶」
読み:めいすいようこくもんしこんゆうきぬたがたびん。
当然やけどボトル製作は、ザ・ウイスキーと同じ有田の名門「岩尾對山窯」によるもので、ザ・ウイスキーと全く同じやつ。
なんで「響30年」のサントリースペシャルボトルにザ・ウイスキーのボトルが使われたんか公式に発表はないし、今となっては謎やねんけど・・・。
ザ・ウイスキーを生み出した佐治敬三の想いを受け継いだ、次世代のサントリー最高級ブレンデッドとなるのが響30年っちゅう事と、ザ・ウイスキーだけで終わらせるにはもったいないと思わせるほど、尋常やないレベルで凝りに凝った磁器ボトルやったからとちゃうかなぁ・・・😋🥃❤️
【ザ・ウイスキー 響マーク】 香り・味を徹底的にレビュー
香り
完熟したマスクメロン、マンゴー、杏、いちごジャム、神聖な気分になる香木のクリーミィで甘く清らかな香り。
香りからも瞬時に察する熟成感があって、非の打ち所がないリッチな香りが一面に漂う。
コレは・・・、極まっとるわ・・・。
味
ストレート(開栓日)
前身に電撃が走るほどの、衝撃的なトロピカルテイスト😋🥃❤️
シェリー系原酒の甘く熟成感のある味わいが目立ちつつも、やや落ち着いた雰囲気が目立った特級時代のザ・ウイスキーとは次元が違う爆発的なフルーツ感。
完熟した桃、杏、マンゴー、グレープフルーツ、バニラ、エエ香りのおがくず、ウッディで厚みのある濃く甘い香りが永遠に続く・・・・。
1mlに満たへん、極々僅かなしずくを舐めただけでも・・・。
頭部が吹き飛ばされそうな勢いで熟成感のある複雑なアロマが爆発😋🥃❤️
実に多層で味わい深く、熟成感もエゲツない、サントリーの中でも選ばれし原酒を使ったブレンデッドっちゅう事がよく分かる。
実はこの「ザ・ウイスキー」の有田焼ボトル・・・、響30年にも使われた事があるねん。
多分限定品やったんやと思うけど、いっぺんこの旨さを体感してまうと、後期のザ・ウイスキーは、もう響30年っちゅうてもエエんちゃうやろかと思える至極の旨さやわ。
ストレート(開栓後 2週間)
ちょろっと注いだだけやのに、官能的な香木の香りと、深い熟成感がグラスから立ち昇る・・・。
一口舐めただけで体中にイナズマが走るような旨さの衝撃と、悠久の時を生きた大樹に抱かれたような安息感が同時に訪れる。
なんやこの旨さは・・・。
エエ意味で、特級時代のザ・ウイスキーと比べると圧倒的に支配感のある山崎感がなくなって、ブレンデッドらしいバランス感(とてつもなく高次元にまとまった)を感じる。
響マークのザ・ウイスキーが出てきた時期は、白州も30年前後の原酒が揃ってきたはずやし、味の傾向から言うと、今まで以上に広い視野で見たサントリーが所有する最高の原酒が使われとるんやと推測できる。
しかも、各蒸溜所で熟成された極めてレベルの高い原酒がバランス良く配合されとると想像がつくし、こうなってくるともう、響30年と優劣をつけるのが難しくなってくるのはアホでもわかると思う。
ちなみにこの頃(響マーク時代)のザ・ウイスキーは、すべて国産の自社生産による原酒からブレンドされとるはずで、比較的現代的なサントリーウイスキーの味わいに近いと言えるんやけど・・・、この完成度のブレンデッドはあと何年後に販売できるようになるのか、わからんレベル。
もしかしたら、わしが死ぬまでにはもう同じようなリリースは無いかもなぁ・・・と思いつつ、今日も元気に貴重かつ至高の一杯を飲み干してしもたわ😋🥃❤️
ストレート(開栓後 2.5ヶ月)
はぁ・・・・・。
至高とはこの事やわほんまに・・・。
なにこの香り、なにこの味・・・・。
シェリーとミズナラの恐るべきマリアージュ。
しかもミズナラが濃くて、めちゃんこ荘厳な雰囲気が漂っとる😋🥃❤️
ごっつ罰当たりやけど、「不飲酒戒」の教えを広めたブッダでもペロッとしたくなってもおかしないレベルの神聖さ、神が作り出した飲み物っちゅうても過言やない旨さが全身を包み込む😋🥃❤️
こらぁほんま半端やないわ・・・。
日本の神が生み出したこの味を飲まずに死ぬのは罰当たりやでぇ😋🥃❤️
ストレート(開栓後 5ヶ月)響30年と飲み比べ
正直言うて響30年と比べても全く劣った感じがないっちゅうか・・・、熟成感のあるホワイトオーク由来の甘やかな香味、複雑に伸び、多層感ある余韻にかけて壮大になっていくウッディなニュアンスは響30年が勝っとる感じがある。
せやけど、特徴的な山崎の香味が強く、伽羅、白檀を想わせるミズナラのオリエンタルで濃い香り、モルティさが強く、圧倒的な熟成感と複雑さ、総合的な「飲みごたえ」はザ・ウイスキーの方が確実に上。
プレミア価格とか抜きにして、今この瞬間、響30年と全く同じ値段で買えるんやったら、わしはザ・ウイスキーを選ぶ。
それくらい味は抜群にエエし、紛れもない山崎の極まったモルト原酒が贅沢に使われとる。
初代ザ・ウイスキー特級、2代目向獅子マークのザ・ウイスキーに続いて、3代目となる響マークのザ・ウイスキーもまた、今でもサントリー史上最高峰と言える素晴らしいウイスキーの一つであることは間違いない事実やわ😋🥃❤️
ストレート(開栓後 2年3ヶ月)最後の一杯
いつ出会っても、究極完全体サントリーウイスキーの芳醇かつ妖艶に立ち昇る見事な香りに圧倒される。
香りだけで満足できるほど複雑で艷やか。
主体となっているであろう、長期熟成の山崎ミズナラ原酒を色濃く感じさせるどっしりとした香木感。
一口ふくむ度に感動がおとずれる、シルキーさを超えて超伝導レベルの滑らかさ。
こらぁもう・・・、脳みそから幸せホルモン垂れ流し状態や😋🥃❤️
響30年と同じくブレンデッドウイスキーやけど、ザ・ウイスキーは全体を通してモルティでリッチな仕上がり。
グレーン原酒の輪郭は薄く、あくまでもつなぎ程度少量使われとる風にしか感じられん。
やっぱりこれぞ究極。
まさしく「THE WHISKY」やなぁ・・・。
時代が生んだ化け物っちゅうか、佐治敬三が残した最後の遺産っちゅうか・・・。
もう二度と出てこんのやろなぁ・・・っちゅう味に満ち溢れとる。
響30年も旨いけど、良くも悪くも現代チックなサントリー風味になってしもて、ものたりんところがあるねん。
わしはやっぱりザ・ウイスキーのほうが好きやわ😋🥃❤️
最後の一杯は名残惜しくてしゃーないけど、形あるものいつかは別れがやってくる。
また会える日をたのしみにしとるよ・・・。
近年のサントリーウイスキーに愛想尽かした君も、この一杯を味わったらあの時代のサントリーウイスキーが欲しくて欲しくて我慢できんようになってまうでぇ〜😋🥃❤️
加水(開栓後 2.5ヶ月)トワイスアップ
やばいやばい狂いそう😋🥃❤️
ミズナラ由来の香木感がエゲツないて・・・😋🥃❤️
味わいのバランスは全く崩れず、香りの広がりが絶大に。
アルコール感が低下するからややバディに軽さが出てまうけど、ウイスキーとしてのクオリティは文句なし。
さすがサントリー黄金世代に販売された最上級ボトルだけあって、このザ・ウイスキーと互角にはりあえるクオリティが出せとるのは響30年しかないっちゅうてもエエ。
「一般人が手にできる最高のジャパニーズウイスキー」や😋🥃❤️
ロック(開栓後 1週間)
コレはあかんわ。
ホンマに良くない。
旨すぎてアホになる😋🥃❤️
完熟したマスクメロン、マンゴーのようなトロピカルな香りと甘みが口内全域に広がって、今まで知らんかった宇宙が脳内に生まれていく。
まさにビッグバン。
全体的なクオリティ、熟成感は、特級時代〜向獅子を経て、響マーク時代でピークに達した感じを受ける。
力強くも繊細で、極めてエレガント、壮大で複雑、トロピカルで深く、温かみがある木のぬくもりに包まれる。
まるで地球の子守唄のように、心の底から落ち着く世界に導かれ、覚醒した状態やのに眠れるような、不思議な安息に満ちた心で満たされる。
大地の神が作り出した熟成の神秘と、ブレンダーの神業にただただ驚くばかり。
特級時代、向獅子時代同様に、氷が溶けてもなおGOOD。
飲みきったあと、氷が溶けた水を飲んでも余韻が舞う。
ここまでレベルの高い、ロックはそうそう味わえん。
っちゅうか贅沢すぎて、氷と共存させるのが申し訳なくなるわ。
【ザ・ウイスキー 響マーク】の定価・販売価格は?
ザ・ウイスキー 響マークの定価は35,000円ほどやった。
2006年に販売が終了した、黄金時代のサントリーを代表する幻のウイスキーが「ザ・ウイスキー 響マーク」っちゅうわけや。
もう地球上のどこの酒屋を探しても新品を買うことは無理やから、手に入れるには状態の良い二次流通品に巡り合うしかない。
状態の悪いボトルはおおよそ外観と年代別の重量で判断可能やから、ハズレボトルを引き当てることを過剰に恐れる必要はないで😋🥃❤️
当たりのザ・ウイスキーを選ぶ方法は別記事にて公開しとるから、気になる方はご一読あれ。
しかしまあ・・・、正直、わしは響30年よりも「ザ・ウイスキー」が好きや。
ザ・ウイスキーは、今も昔もこれからも・・・・、更新されることがないサントリーNo.1のブレンデッドウイスキーやと思っとる。
「ザ・ウイスキー」こそ佐治敬三がわしらに残した究極の遺産。
ウイスキーを愛し、ウイスキーに愛された男がOKを出して初めて世に放たれる事が許される究極のジャパニーズウイスキー。
本物の時代の味がここにある。
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